プロレスラーになりたいです(^^)

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プロレスラーになりたいです(^^)

ここは東京都の下町。 川のほとりにあるプレハブの2階建ての建物。 外観に大きく【隅田川プロレス】と書かれてある。 そしてこの場所を目指しある青年が道にまよっていた。 彼の名前は宇棚 博(うだな ひろし)21才。 1週間前まで東北にある企業に勤務していた。 幼い頃からの夢であるプロレスラーになるべく会社を辞めこの隅田川プロレスに入門しようとしていた。 しかし、近くまで来たのに肝心の場所が見つからない。 とりあえず誰かに尋ねよう。 「マダム、この辺に隅田川プロレスはありますか?」 彼が聞いた相手は数名のJk (女子高生)だ。 「はぁ、マダムって何?マジウケるんですけどw」 そりゃそうだ。女子高生にマダムと尋ねる彼が悪い。 「私プロレスラーになりたくてここまで来ました(^-^)」 彼は少し変なのか? 「てか、何で言葉が片言なの?アンタ日本人?ww」 女子高生が不思議がるのも無理はない。 「うだな(^-^)」 更に意味不明な言葉だ。 「なんなの~、そのうだなって?」 もう1人の女子高生が彼に聞く。 「私、宇棚 博言います(^-^)うだなとは、んだなという言葉と私の名字のうだなをかけて作った言葉です(^-^)」 要は造語である。 んだな、とは、東北地方で使われる方言で、【そうです。そう。うん】という返事を用いる時に使う言葉だ。 それをもじって、うだなと使っている。
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