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プロローグ R18
ほの暗い部屋の中。歩(あゆむ)はベッドに仰向けになり、蛙のように両脚を大きく開かされていた。天井の照明は消されていたが、ベッドのサイドテーブルにはアロマランプが灯っている。
「真司、この恰好、恥ずかしいって」
己の股間をのぞき込む恋人に、歩は一応抗議した。真司とは数えきれないぐらい寝てきたが、思いっきり股を開いて肛門を見せつける体勢はいつになっても慣れるものではない。
「でもこうしてくれないと舐められないから」
生クリームをすくい取るように、恋人の舌が歩の蕾を突いてきた。そして、スンスンとにおいを嗅ぐ音が聞こえる。羞恥で顔が熱くなった。
「嗅ぐなよ、そんなところ」
「臭わないよ。うれしいよ。ちゃんと準備してくれたんだね」
こんなことで褒められても素直に喜べない。歩は苦笑した。
まるでチェックされているみたいだ。後ろのにおいを嗅がれて、味をみられて。
次に輪を描くように舌先でじっくりと舐められて、すぐに下腹部が膨れた。先端がジンと熱くなる。
「あ、あっ……」
「すごいな。もう先走りが出てる」
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