プロローグ R18

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 感心したように言われ、よけい歩はいたたまれない気分になった。そうだ、自分は肛門をちょっと舐められただけで気持ちよくなってしまう。そして前を刺激されなくても射精できる体になった。 「ほぐすね」  真司も興奮してきたのか、声が上擦っている。歩が頷くと、ローションの助けを借りて、長い指がゆっくりと蕾をかき分け、中に入ってきた。すぐに、歩の弱い場所を捉えて、二本の指で押してくる。腹の中が小爆発したみたいに熱くなった。 「あ、そこ、あっ」  自分でも嫌になるほど甘えた声が出る。それに気をよくしたのか、真司は焦らすことなく、そこだけを執拗に抉ってくれる。快感が止めどなく襲ってきて、歩は我慢できずにねだってしまう。 「しんじっ早く……早く来てっ」 「もっと時間をかけて解さないと」 「大丈夫だからっ」  きゅうっと、中にいる真司の指を締め付けた。もっと長くて太くて熱いものが欲しいと、強烈な欲望が込み上げてくる。後孔が期待でムズムズする。 「じゃあ入れるよ」  指が引き抜かれ、蕾に硬い先端があてがわれた。そのまま一息で、奥まで貫かれる。 「あっあ――!」  腸壁を隙間なく埋められ、何度も奥を抉られて、腹の底から凶器のような快さが襲ってきた。歩は全身をびくっ、びくっ、と震わせた。目の奥がチカチカして、頭が真っ白になる。前の性器から勝手に精液が噴き出て、歩の胸まで飛んだ。     
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