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プライドの高いシヴァ姫の事だ。自分が無くした、それとも盗まれた?事をお茶会の席で
言えないに違いない。
言うくらいなら、死を選ぶ。それ即ち、森の混乱。長らく続いてきた平和の時代が終わる
事を示している。
だからパンツがいろんな意味で、かなり重要?これが無くなるとヤバい事は重々承知。他の勢力に頼る?人間とか?無理無理、誰もパンツ一つ無くなって、世界滅ぶとか考えねぇよ。
普通の常識ならな。だから、俺達が何とかしなくちゃいけない。何とかしなくちゃいけないけど…でもさ、それにしたって…
「俺が斧でアマ刺しされるのは納得出来ねぇんだけど、なぁっ、ドラコ?」
「夕方までに見つからなかったら、それがマジ刺しになるぞ?覚えておけよ、ウル。」
「…そうだね、ウン!全力で探すか」
ドラコの至極真面目な意見に俺達は森を進む歩を早めた…
「ちょっと待ってくれよ。ウルフェンにドラコ、オラ達、確かに昔は色々襲ったぜ?
だどもよ。今は平和な時代。ましてや姫さんのパンツゥゥ?あり得ないよ。
勘弁してくれよ、もーっ!!」
オークの頭目が俺達の追及に目を白黒させる。周りの連中もそうだ。皆、オロオロしてやがる。まぁ、さっきの怒り狂ったシヴァ姫を見ちゃ、誰でもそうなるよな。だからこそだ。
俺は連中を警戒させないよう、なるべく笑顔を作って語りかける。
「わかってるよぉ~大将。お前等、本当は優しいからな。
だからよ、話は早いだろ?ちょっと昔、旅人とか、町を襲った時の事
思い出したって事で、パンツ盗んだって事にしよう。なっ?」
こちらの恐しすぎる提案に頭目が大いに慌て、目を見開き、逞しい腕をブンブン
振りたくって反論してくる。
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