パンツ☆ダークファンタジー

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「“なっ?”じゃないよぉぉっ!!オイィ~ッ!姫様はパンツ干してたの? それとも穿いてたんか?そこんとこ大事な問題になってくるよね~? てか、何で俺達やった事確定バリのでっち上げになるんだよ? 困るよぉ~、ホント、今のオークはそういう感じじゃないからさぁ~、冤罪で姫様に 全員なます切りとか勘弁だよぉ~」 「大丈夫だよ!もしかしたら、半殺しで済むかもしれないじゃん!それにさ… なんつーかさっ、いいじゃんっ!オーク一党が全滅して、森と世界の平和を保てばさぁ! RPGとエロゲーじゃ、お前等、女の子攫って、勇者のパーティに全滅されるじゃん、 いつもさぁっ!」 「よくないよっ!何言ってんの?何エロゲーって?そんな強引、 こっちにも考えがあっぞぉっ!!」 ドラコの投げやりトークにオークの頭目が怒りの咆哮を上げる。周りの連中もだ。 普段は大人しい彼等だが、やっぱり異形の存在、パンツ一つで新世紀魔獣大戦が 勃発しそうだ。 「オイッ、ドラコ、辞めよう。ここで争ってもしょうがない。とりあえず、身内から適当に 犯人を見繕うのは無しだ。お前等も、そこら辺で、風に飛んでる姫のパンツあったら ヨロシクだぜ?」 「オイッ?適当って、どういう事?ねぇっ、オイッ?」 オークの台詞をガン無視かつ半分逃げるように俺達はその場を後する。気が付けば、もう昼時、タイムリミットがある事をしっかり覚えておかねばな…  キノコ採りに来たとか、ぬかしている人間の少女にとって、 この状況は、非常に“不運”としか言いようがないだろう。森から出てきた俺達、 化け物に囲まれ、凄まれたとあっちゃぁな…震える彼女の言動も大いに納得だ。
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