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総歌
ー総歌ー
人は風ときに暴れそよぎ過ぎゆかんまためぐりこよ地に生（あ）れて吹け
よはひ八十(やそ)こゆべき翁野毛山にホームレスなりしが死にてカラスつく
その翁病死にあらず消さるらし憂き世耐へきてしまひこれはも
風を聞く森の千葉(せんば)のそよげるを人の世みにくただ風を聞く
【和歌集蛇足】横浜市野毛山の市立図書館にしょっちゅう来ていました。寝に来ていたのです。その仔細は今は省きますが私の住むアパートにヤクザ者どもがいて、そいつらから睡眠妨害を受け続けていたのです。為に失職しここや隣接していた野毛山公園に寝に来ていた。その折よく見かけた年配のホームレス…日焼けやら垢やらで肌が赤銅色になっていた。いっさい会話することはなく彼を見かけたら私は離れた別の場所で寝るようにしていた、ところが…。ある日ベンチに佇んでいると一人の刑事（と本人が名乗っていた）がやって来て彼のことを色々と訊かれたのです。風体の説明ですぐ彼と判りましたが誰かに殺されたらしく、発見時は死体にカラスが啄んだあとがあったのだとか。おっつけ同じホームレス仲間（じゃないでしょう、彼はいつも一人だった）が犯人と目星はついているのだそうです。それにしても齢は明らかに８０を過ぎていたし、その年令からして過去色々と艱難辛苦の人生を歩んで来たでしょう。最後がこれでは余りに酷すぎます！
【和歌集蛇足】横浜市野毛山の市立図書館にしょっちゅう来ていました。寝に来ていたのです。その仔細は今は省きますが私の住むアパートにヤクザ者どもがいて、そいつらから睡眠妨害を受け続けていたのです。為に失職しここや隣接していた野毛山公園に寝に来ていた。その折よく見かけた年配のホームレス…日焼けやら垢やらで肌が赤銅色になっていた。いっさい会話することはなく彼を見かけたら私は離れた別の場所で寝るようにしていた、ところが…。ある日ベンチに佇んでいると一人の刑事（と本人が名乗っていた）がやって来て彼のことを色々と訊かれたのです。風体の説明ですぐ彼と判りましたが誰かに殺されたらしく、発見時は死体にカラスが啄んだあとがあったのだとか。おっつけ同じホームレス仲間（じゃないでしょう、彼はいつも一人だった）が犯人と目星はついているのだそうです。それにしても齢は明らかに８０を過ぎていたし、その年令からして過去色々と艱難辛苦の人生を歩んで来たでしょう。最後がこれでは余りに酷すぎます！
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