好もしき子ら

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好もしき子ら

ながれくるハーモニカの音(ね)なつかしくならす老女の澄みしこころと 「兄ちゃんね」おもねるみっちゃんおよすけて子守りのあの子ももういない ※およすけて;成長して かはひらし観覧木馬母そふ幼女(こ)むかしいざなふいとしさの里 ※佐野藤岡P/Aの遊園地にて おもしろき石垣あればのぼりあゆむ幼き子らよ未来沢のぼれ 寒からむとおもふものからこれは野暮冬も粋だね今女子高生  ※ものから;けれども 電車なか座地蔵ゐならびよに立たぬ我うっせきを読みてこゑにす障害児(こ)あり ※よに;絶対に 殺伐と眉根ひそむる少女ゐき古刹の阿修羅ここにそ見たり ※スペイン内乱の報道写真にその子あり  ※「古刹の阿修羅」=法隆寺の阿修羅像8332d3e5-4618-41f6-b670-c1cd1ec91112
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