第八章 21世紀ストーカー

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 ともかく…私の災難に果てはないようです。山部赤人の名歌「ながらへばまたこの頃やしのばれむ憂しと見し世ぞいまは恋しき」に至ることなど夢の夢です。年令もあり、ほとほと困っていますが是非もなし。公園等での仮眠などでごまかしながら仕事(いまはまだ無職ですが)に、作歌に老躯を鞭打ちながら生きて行くしかありません。この先の人生和歌集は今以降のことを詠んで行きます。つまり書きおろしに近いものですので、私の顛末を笑いながらでもぜひご高読をいただければ幸いです。 (※一)因みにかく至った経緯は実に下らぬことです。以前に住んでいたアパートにおけるネイバー・モンスターの立てる騒音(私の大イビキ等を嫌っておっ始めた)を大家に苦情を申し入れた。ところが大家は「自分で解決しろ」の一点張りで、のみならず、同アパートにいた件の四人組に、私にそうさせるよう申しつけたようです。挙句彼らも騒音立てに加わり、我慢できずに私は引越しましたが、その後もずーっと、実に今に至るまで、大家の意を強要し続けているという沙汰(ヽ丶)の(ヽ)限り(ヽヽ)です(ヽヽ)。 (※二)話がややこしいのはではストーカーを今に至るまでやらせ続けているのがその大家かと云うとそうでもないようで、この四人組がもともとどこかのヤクザの組員で、そこの親分がこの話に介入して来、「ではそいつ(つまり私)に話をつけさせればいいんだな」と大家に請け負った風でもあるのです。以後私に「俺の顔をつぶすな」とばかり四人組をひっつけさせ続けている……とも取れる節が随所に感じられる。ともあれ、正真の‘気違い’です。そう云うほかはない。 (※三)自分たちが楽しんでいるようでその実この四人組も哀れなのです。17年間も棒にふればどうなるか…その間正業に就き、この二組のアベックは幸福になれたはず…。 (※四)前記ネイバー・モンスター(実年の夫婦者)今はその親分のアパートに連れて来られ、そこで養われながら無為徒食の日々を送っている。やがては必ず、ここに連れて来られるはずです。 (※五)以上のくだりは当ネット文芸誌にしたためた拙著「一葉恋慕」を合わせてごらんください。 image=512143600.jpg
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