好もしき景

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好もしき景

和歌一首…雑歌41.好もしき景 好もしき一瞬の景ぞ永遠(とわ)となり時間をFIXしわがものとする ※となり:〜ということだ 詞書:pinterestの作品群を拝見していると至って歌境をもよされます。この作品もその一つです。これの何がいいかと云うとまずシュールだからですし、また拙歌にあるようにまるで時間が止まったかのような、私が思うに和歌では一番大事な〝一瞬の命(=永遠の命)〟が現れているからです。                【pinterestより↓】29df0471-2a02-4408-9763-e534a8693070 和歌一首…雑歌40.慧眼 仏法僧と闇夜に鳴くるブッポウソウ僻目で見るな険しきものぞ 詞書:正邪不明、曖昧模糊で有耶無耶な今の世…と思う一方で、はっきりエコーチェンバーに相別れる昨今の世でもある。この混沌の世で真理を見抜く〝慧眼〟はいかに得べきや?得るはげに険しからむ。 ※次ページのこの絵を見た途端に真理を求める〝必死なる〟慧眼を思い浮かべました。                      【↓pinterestより】17ce7b04-9a2e-49ce-bb20-493a366418fd 和歌一首…雑歌50.歩き巫女 古の歩き巫女見る思ひもすまだしきままに暮らすがかはゆし 詞書:梁塵秘抄「我が子は十余になりぬらん巫(こうなぎ)してこそ歩くなれ…まだしとて問いみ問わずみなぶるらんいとおしや」往時貧者の娘は食い詰めた親に捨てられ往々にして歩き巫女(つまり春を売る女)となった。この不況連れに増すだろうことが労しい。  【↓from pinterest※和歌の内容とは何の関係もない素敵なイラストです】97824af9-ee73-48f8-b1bd-8d21e9ab088b
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