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藤太巫女
和歌一首…雑歌51.藤太巫女
聖(ひじり)こそ世俗の好む的なれや不況の世なり増すが悲しかり
※「聖(ひじり)こそ」は「巫女とふは」の方が良かったかも知れません。かの梁塵秘抄に同情(あるいは揶揄)を込めて歩き巫女(要するに春を売る女)の記載が多いのです。これからの不況一辺倒の世に鑑みてかく詠みました。
詞書:梁塵秘抄に「鈴はさや振る藤太巫女目より上にぞ鈴は振るゆらゆらと振り上げて目より下にて鈴振れば懈怠(けたい)なりとてゆゆし神腹立ちたまふ」とあります。恐らく同業の巫女が揶揄を込めて詠んだものでしょう。巫女に(こそ)欲情するとか、昔も今も男どもの欲情パターンは同じなようですが、「みなせ」に既掲載したわが拙著「渋谷少女A・イントロダクション」からして容認できません。
【↓pinterest※和歌内容とは全く関係ない素敵なモデルさん】
和歌一首…雑歌43.売らんかな
売らんかな意地も器量も品に込めあふげよ団扇福を呼べかし
詞書:いい所勤めていいサラリー取って…もいいが本当の生き甲斐や醍醐味を味わえるのはやはり自営ですかね?売れば売るだけ自分のもの。いいですねえ👍 ※根性なしの私じゃ無理だけど😅
【pinterestより↓】
和歌一首…雑歌38.媼
我しはも何にや生き来し年老ひて生きる甲斐なしありつるばかり
中国小説「やがて哀しき」方方作・渡辺新一訳
【↓pinterestより中村光江作・能面👍見事な能面ですね。方方の小説とドッコイですね。名人芸👏】
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