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第2章「第二のドーム・スプリング」
リバティーは、レジスタンスの最大の拠点であり、魔力に頼らない生活を実践していた。
リーダーである神官のイシュリンはドーム状の結界を作ることで、そのコミュニティを敵視されているアルマの攻撃から守っていた。
ドームは海のように果てしなく広がる深い森の中にあったが、住んでいた者たちは森の外にある町の出身だった。
内訳は、こうなっている。
魔力を持つ・持たないに関わらずレジスタンスに加わりたいと町を出てきた者、協力していた事が発覚して町にいられなくなった者、病気などで町から追い出され見捨てられた者ーー。
イシュリンは万が一のことを考えて、ふたつめの小さなドームを別の場所に作っており、そこでは百五十人が暮らしていた。
ーーーー
アルマの策にはまってリバティーを破壊された後、飛翔ひしょうとイシュリンは眼球を失ったワイクを助けながら三人でスプリングと呼ばれるそのドームへ行った。
生き残った者たちは、そこに集まっているはずだった。
飛翔は刑場へ向かう罪人の気持ちだったが逃げる訳には行かなかった。
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