マクトゥーブ

”先ずは･･･ネットかな･･･”

ネットは苦手なのだが、まあいい。
早速、思い付く限りの検索ワードをパソコンで打ち込んでみた。だが、やはりヒットしない。

仕方なく、あまり気乗りしない質問サイトも使ってみたが、返ってきた返答は「内容が漠然としすぎて探しようがない」とか「よっぽどのベストセラーでなければ無理でしょう。だいたい一日に何冊の本が出版されているのか知ってますか？」とか「なんでタイトル忘れるんだ、本当に大切な本なの？」など散々たるものだった。

”だからネットは嫌いなんだ･･･”

次は手当たり次第に、近所の古本屋を回ってみる。しかし最近の古本屋は売れ筋のコミックやベストセラー小説ばかりで、昔の本など置いていないのだ。
さらに、本棚の隅で、私の小説が100円で売られているのを見つけてがっかりした。

結局、私は色褪せた自分の本を100円で買い、店を出てため息をついた。

”さて、どうしたものかな･･･”