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少し離れたところに立っていたのは、これまた恐ろしく顔が整った男性。
モデルかアイドルでもやっていそうな華やかさと存在感は、派手な街の中でも異質なほど目立っている。
かっこいい男性にはかっこいい男性が集まるのだろうか。そんなことを考えている間に、その男性は私達の近くまで来ていた。
「お前、こんなところで何してるんだよ」
「ミツルさん……」
「あっ! 奏さんって言うんだ!」
偶然にも知り得た情報に、思わず声を上げていた。
すると、ミツルと呼ばれた男性は私に視線を移して、やけに食い入るように見つめてくるものだから、少々居心地が悪い。
「ふぅん」
「ミツルさん」
「まあ、いいや。一時間やるよ」
ミツルはそう言って、ニヤッと笑い、奏の肩を叩いた。
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