大いなる眠り

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 頭がグチャグチャになった市川の死体に梨央は吐き気をもよおし吐瀉物をぶち撒けた。  市川は14のときに祖父を殺害して5日も逃走した。そんな理由もあって柿崎は警察の包囲網を突破してどこかへ消えてしまった。  梨央はタイムセールにスーパーのハルクにやって来た北条望結にジャブを放った。 「痛い!何するのよ!」 「山崎はどこにいるの!?」  あまりの痛みに望結は暴露した。 「生首村にあるスクラップ置き場よ」  スクラップ置き場は廃油と血の匂いが充満していた。ナイフを抜いてパンチパーマの男が襲いかかってきた。梨央は死を覚悟した。  ドンッ!銃声が響いた。  錆びれた機械の陰からサキが姿を現した。 「大丈夫?」 「来るの遅いよ?感謝するわ」  倉庫の床下から赤黒く変色した山崎の死体が見つかった。梨央が涙をこぼした。 「敵は取るからね?」  山崎は闇組織の密造銃の取引に絡んでいた。   彼女を殺害した柿崎は大量の武器を獲得した。  死地をくぐり抜けた2人はカジノに向かった。 「柿崎はきっと罠を仕掛けてくるわ」  梨央は怯えている。
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