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マットレスを下に敷き、コードを電源に繋げる。マットレスに付いている電源を入れ、アプリを起動した。
アプリではニックネームの設定と、性格診断のような質問に答えた。それだけで初期設定は終了、すると、ベッドから声が聞こえた。
「たっくん、こんにちわ」
「う、うわ! こここ、こんにちわ…。ミチルさん、ですか?」
「ミチルでいいわよ。 これからよろしくね」
「よ、よろしくお願いします…」
普段から女性と話す機会なんて挨拶くらいしかないのに、あだ名で呼ばれるとかドキドキするに決まってる! なんでこんなに馴れ馴れしいんだ…って、そうか彼女系AIだもんな。
ふぅ、布団相手に何キョドってんだ、普通にしていればいいんだ。
「じゃあ、ここに寝転んで、布団被ってもらえる?」
「う、うん」
彼女に言われるがままに布団を上げてみる、すると
「な、なにぃ!?」
くそー!迂闊だった、まさか布団の内側にイラストが描かれているなんて!
布団の内側には、ネグリジェ姿のミチルが艶やか眼差しでこっちを見ていた。
俺はこの布団でリラックスできるのだろうか…、ドキドキして寝れる気がしない。
とりあえず布団を首辺りまで被ってみた。めっちゃ良い匂いがするぅ!
「じゃあ、ちょっと色々測らせてね~」
「う、うわぁ!」
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