成金社長と美人秘書

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成金社長と美人秘書

 パップと会ってから数日後。  カーミットの家には前回同様に変装をしたジャンとミュロがいた。二人は応接間に通されて資料を広げている。二人の説明にカーミットも身を乗り出して話を聞いてはいた。ただ当然ながら簡単に「はいそうですか。ではこの話に乗りましょう」とは言わなかった。  ある程度の説明を終えた二人は立ち上がり帰り支度を始めた。 「では、またお伺いします」 「次は、分配金の詳しい資料が欲しいですね。あと、あなたが手掛けた他の投資の資料も」 カーミットの言葉に二人は頷く。彼を信用させるのにはまだ時間がかかりそうだった。 「そうですね、では次回お持ちします」  ジャンはちらりとミュロを一瞥する。 「あ、そう言えば私、カーミットさんにお渡ししたいものがあって」  ミュロは持っていた黒い鞄から包みを出しカーミットに手渡した。それは有名ブランドの包装がされていた。 「つまらないものですが、お近づきのしるしに。私が選びましたのよ」 「それはどうも。ありがとうございます」  カーミットは嬉しそうに包みを受け取った。
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