そして、TASK

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そして、TASK

 数日後の水曜日。 「おい、みんな集まってくれ。パップも帰った事だし、そろそろタスクを始めたいんだが」  ジャンの声でみんなが席に着いた。  レコノイターも終わり、この日はタスクに向けての最終的な話し合いを行っていた。 「よし、今回のカーミットのタスクは全員で行う。家にはメイドが何人かいるが通いらしく、夜は建物内にはカーミットだけだ。家の外、建物周辺には警備の人間が数人いる」 「じゃあ警備の人たちには少し眠ってもらう? そうするとカーミットだけだしやりやすいわ」  ミュロがグロスターの方を向く。 「そうだね。睡眠薬はジャンに任せるよ、警備員に配る夜食は僕に任せて」 「分かった、睡眠薬は後で渡す。そうだグロスター。お前は催眠術を使えるんだよな。それって眠った奴にも出来るか?」 「完全に眠ったら無理だけど、眠り始めた頃なら大丈夫だよ」 「グロスターってそんな事もできるの?」  感心してウィルマが聞いた。 「うん、ちょっと習ったんだ。催眠術って、意外に誰でも習得できるんだよ。特に僕なんかは外見が安心するみたいで、みんな暗示にかかりやすいんだって」 「なるほど。それはわかるかも」 「ミュロは門の外で誰も来ないように見張っていてくれ。客が来たら適当に追い返せ」 「分かった。変装は任せて」 「グレースとウィルマはメイドに変装して警備員に夜食を配る」 「分かったわ」グレースが頷く。 「ねぇ、それってジャンの趣味なの?」ウィルマが聞いた。 「はぁ? 趣味ってなんだ」 「私達がメイドの格好ってジャンの趣味なんでしょ」 「何を馬鹿なこと言ってるんだ。これはタスクだ。タスク」 「ミュロの変装と、私とウィルマのメイド服は任せてね。カーミットの所のメイドの写真もジャンから預かってるし」   グレースが数枚の写真を机の上に置いた。 「ちょっと、ジャン。いつメイドの写真撮ったのよ」  ちっとも知らなかったとミュロが尖った声を出す。  
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