あの日見た空が一番だと思ってた

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「あの、真子が怖がってるので帰ってもらえますか」 「あんた誰」 「彼女とお付き合いしてる滝田と申します」 「真子、俺と別れたばかりでもう新しい男かよ」 「警察呼びますよ」 「ふざけんなよ」 「ふざけてるのはお前だろ 二股して彼女を苦しめて別の女を選んだくせに やっぱり彼女が好きだなんてよく言えたな 二度と顔を見せるな」 ドア越しに全て聞こえてた どうする事も出来なくて カードに書いてた滝田さんの携帯に連絡したら すぐに来てくれて ドアの前に居座ってた信也を追い払ってくれた 「浜野さん、もう大丈夫ですよ」 「ごめんなさい…」 「開けなくていいですから」 「助けてもらってばかりで…ごめんなさい」 「頼ってもらえて嬉しいです あんな奴、早く忘れて下さい 出来る事があればなんでもしますから 浜野さんの力になりたいので」 「ごめんなさい…ごめんなさい…」 最低だ、私 滝田さんの気持ちを利用した
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