う?

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「大変でしたね」気が付くと白い服を着た男がそばにいる。男が話し始めた。その男は医師で彼の話によると女の子がビルから飛び降りたらしい。ちょうどそこにてつやが歩いていた。  てつやはその病院で検査を受けた結果異常がなかった。女の子を受けとめ生垣に女の子と一緒に突っ込んだそうだ。その女の子は何者なのだろう。  てつやは奇跡的に軽いすり傷ですんだ。その女の子が別の部屋にいるらしい。けがをしたのだろうか。  医師の話によるとその女の子もすり傷程度ですんだらしい。何とその女の子が会いたがっているという。  その女の子は車いすに乗ってきた。なので一瞬大けがをしたのか、と心配した。 「脳に異常はなかったけど、これから残りの検査をして今夜私は入院するらしいよ」 「うっ」 てつやはやっと声を出すことが出来た。 「何したの?」てつやはベッドの上でたずねた、 「ちょっとね」女の子は下を向いた。女の子が生きている。てつやはうれしくなった。
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