う?

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 話してみるとその女の子はてつやの高校の同級生だった。てつやはベッドに横になったまま話していた。しばらく一緒にいたがあまり話さない。どう彼女と話せば良いのか分からないのだ。いきなり彼女は笑い出した。何がおかしいのか分からないが笑っている。彼女は笑うのをやめた。無言になられても少し怖い。何か話そうとするがうまくいかない。  彼女は車いすに乗って自分の部屋に戻った。  母親が来た。医師と話していた。てつやのところに来て話をした。心配しているようだがそんな母親が心配になってきた。母親が笑顔になって家に帰って行った。  相部屋だが患者がいないために個室になっている部屋で夕食をして歯を磨くためにベッドから起き上がった。部屋には洗面台があった。同級生の女の子が空から降ってくるなんて奇跡みたいなことだ。そんなことを思っていた。名前は何というのかすでに忘れてしまった。
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