0人が本棚に入れています
本棚に追加
それから私と父は母に黙って、心療内科に行って聴覚過敏の診断をもらってきました。驚きとかはありませんでした。ただ当然の結果が出ただけだと思いました。なんで今まで誰も、私をここに連れてきてくれなかったのか、もっと早くに適切な診断を下してくれなかったのかという怒りだけが残りました。でも、それよりも大変だったのは母親です。私を診断した心療内科にわざわざ私を引っ張っていって、診断した院長の前で一言「私はちゃんと育てたのに、障害者になるはずがないんです。私の家系にそんなのはいないんですから。あの検査結果を書き直してください」。院長先生は、一生懸命、聴覚過敏は育て方やしつけでなるものじゃないこと、遺伝がなくても一定の割合で産まれるから、両親の責任は無いことを伝えてくれました。でも殆ど母は聞いてなくて。その晩、父に泣きながら「何で自分の娘が、よりによって脳に障害があるんだろう。もう一度産み直したい。どこまで私は不幸になればいいの。産まれる前に分かっていたら堕ろしてたのに」ってぐちぐち言ってました。結局、最初の心療内科には2度と通わない誓約書を無理矢理母に書かされました。で、地元で1番ネットレビューの悪い
最初のコメントを投稿しよう!