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[反乱と因縁と王さまと]
[ 15:00 ]
「――痛っ!」
コツンと思ったより軽妙な音で、投げていたボールが額に落ちる。ボールはベッドの上に落ち、ぼふっという音を出しながら羽毛に埋まった。
痛みに耐える視界がじわっと滲む。頭を振り、体を起こした。
スマートフォンを手に取り、LINEを開く。
トークグループのリストを眺めた。
もっともトークが盛んな一番上から、『1-Cの溜まり場』『野球部』『野球部1年』『家族』と続き、いくつかの個人とのトークの後に『いつもの』、一番下にもうしばらく動いていないトークグループ『いつもの-K』がある。
初期設定のグレーのアイコン。トークグループ『いつもの-K』は、ただ1度の目的の為にしか動いたことがない。
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