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第2症例 自己顕示欲の塊 Y
ひそかに思春期は女性としても好きだった、守りたい親友の話は、あまりにもわたしには酷な内容で。
すごく衝撃的で傷ついた。
どうしてそこまで自分を落としめるの。
痛めつけなければならないのかな。
中高も私立の厳しい学校。
勉強が出来る真面目な生徒が多かった。
大学も大学院にも行ったし。
2人とも責任ある仕事をしている。
秘書してから勉強しなおして建築系の仕事へ転職も成功したし。
そのストレスからきているのか?
ごくふつうよりちょっと裕福な家庭に育ち、なに不自由なく育ってきたはずの親友なのになぜそんなことをする必要があるのだろう。
治療にはかなり時間がかかりそうなことが分かってきた。
彼女は親友だし、精神的にもう彼女みたいなものいつも心配で守りたかったのに。
引き続き治療を続けていくことを決めた。
そんな中、同じ大学にもセックス依存症が疑われる女性がいた。
しかし、良い大学、良い教育、良い仕事にありついたエリートたちばかり。
なぜみんなそんなに自分を痛めつける必要があるのだろう?
長年すごく疑問だった。
メインでこの病気を研究することにした。
同じ女性である私なら彼女たちの心に寄り添い解決出来るかもしれないと情熱に燃えていた。
精神的にバイなので、父性や男性的な彼女たちを守ってあげなければならない気持ちや責任感も感じている。
しかし
同じ大学の女性Yに話を聞いていくと、彼女には、あまり共感できないことばかりだった。
理由はまた自己愛不全に陥ったある意味典型的なケースの親友とは全然違う理由だった。
彼女は考え方がまるで男性と同じようだ。
セックスをただのスポーツ、快楽の手段と捉えている。
だから自分がセックスした男性たちをある意味で、ただの戦利品のように思っているタイプ。
彼女のことはとても嫌いなタイプだった。
肌の色もどす黒いかんじで目はうつろで、気持ち悪い負の独特なオーラを出してる。
つけまつげが浮いてるし、ギャル崩れみたいな品がないバラバラなファッション。
小児科のあいつもヤッたし、脳外科のあいつもヤッたし、心臓外科のあいつもしたと言う。
まるで品がない。
とかなにかをコンプリートするように、男性を集めているコレクターのような感じ。
さも自慢げに語っている。すごく嫌な気分になる。
彼女の親はエリート弁護士らしい。
経済的にはなに不自由なく育ったはず。
いつもブランド物やブラックダイヤの指輪で着飾っていて、嫌味でとてもお金持ち。
それでもわたしはプロフェッショナルに徹した。
そのような状況にも関わらず、彼女は何かを得ようと必死。
男性をコレクションのように集めている。
私は彼女の言動に対して、複雑な感情。
一方で、彼女が自分の行動に対して全く反省していないことに憤りを感じる。
一方で彼女自身が何かに執着し、何かを欲しいと思う心理状態を、理解したいとは思う。
私は彼女に接していく中で、彼女が自分を愛せていないことに気づきました。
彼女は自分自身に対して、何かを執着し、何かを欲しいと思うことで、自分自身を埋めようとしている。
私は彼女に自分自身を受け入れ、自分自身を愛することの大切さを説くようになりました。
彼女は私の言葉を聞き入れ、少しずつ自分自身を受け入れるようになりました。
私たちは一緒に、彼女が自分自身を愛せるようになるための認知行動療法のプロセスを進めていくことになった。
彼女は自分自身を受け入れることで
男性に依存、執着し、まわりを攻撃することをやめて、自分自身を大切にするようになりました。
病院ではほかの先生も一緒に、彼女が自分自身を愛することで、真の幸せを見つけることができるようにサポートした。
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