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第5章 壊れた女医の治し方
安月給でこき使われていたからかな。
研究に真面目に取り組み過ぎていたからか。
勉強と、理性や我慢。
なんか真面目でロボットみたいな孤独な人生だったな。
経験が全くなかったわけじゃないけど。
あまり本気でひとを好きになったことはない。
いつも、きになる男性には鉄仮面を被り、絶対零度のロボットみたいな対応で心のシャッターをがっつり下ろして生きてきた。
ただ大学の時に、周りの友達に勧められて、好きでもなかった男友達に告白されてなんとなくで付き合ったひとはいた。
べつにたいして好きじゃないし、わたし女性も好きになることあるから。
と言っても。いいよわかったーみたいな、なんでもわたしの言う通りにする従順すぎる男の子だった。
セックスもごく普通。
まあそんなものだろうと思っていた。
すごく真面目なひとで医学部受験用の塾でアルバイトしてて。
なにかの検診みたいなセックスだったし。
いつも終わるとあーあ。
とても物足りなかった。
もうおわりかあ。
応じて。
おしまい。
Kほど終わらない快感の連続は初めてだった。
今まで付き合ったひとは一体なんだったんだろう。
いろんなストレスが重なっていたから。
よく知らない患者Kに無理やりレイプされたこと。
しかも、彼は顔がタイプだったから?
ハーフみたいな長身のイケメンだからなのか?
わたし抵抗したよね。
力で負けたんだよ?
彼が上手すぎたのか、持続時間が長すぎるのか、
何回も出来るタイプだから。
不覚にも、愛はない、体だけって言われるほど
なんか混乱して
感じては負けだって思うほど、
感じちゃだめ。とわかってるのに、感じてしまった自分がすごく恥ずかしいし。
その後は、まさか実験棟で、快楽の記憶に負けて、
彼を受け入れてしまったし。
考えれば考えるほど嫌だ、屈辱的。
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