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第6章 ドイツ人医師とランチを
聖人セバスチャン 、、、意味は尊ぶべき人
思い立ったが吉日って良く言うじゃない。
成田から14時間で、フランクフルトで乗り換えて
ドイツのハンブルグについた。
まずは、意識的になにも考えないように頭をフリーズさせた。
心配や後悔とかを一旦あきらめよう。
もうなかったことにしよう。
思考を停止させてみる。
かんがえたって答えは出ない。
後悔しても過去は変えられない。
どうにか忘れよう。
忘れよう。
さあ美しいヨーロッパのクリスマスマーケットの立ち並ぶ街は本当に美しくて。
可愛い着膨れした子供たちがほっぺが薔薇色で、
目が合うとニコッと笑ってくれる子もいる。
吸い込まれそうな美しい瞳の色。
綺麗な街をぶらぶら散策して目に見える景色に集中しよう。
いろいろ観光して。
可愛らしい、デコレーションのクッキーや
ポストカードのデザインで心が癒される。
足の向くままら気の向くまま、ショッピングしたり。
アートギャラリーに入ったり。
海外のスーパーのパッケージデザインを見るのが大好きだ。
紙ナプキンやキッチンペーパーの柄が癒される。
カラフルで素敵な歯ブラシを買った。
マーケットのアラブ系のお兄さんに、なんで歯ブラシなんか買ってるの?って笑われた。
旅行客で歯ブラシ買うやつは珍しいのかな。
わたしはここに住む予定だけど💢ちょっとイラッとしたけど。
ヨーロッパのマーケットはアラブ系多いから、まあ人懐っこくて余計な一言が常に多いからはいはい。
ながしつつ。
良く旅先のちょっと高級なスーパーで買い物をしてみる。
ザ、お土産屋さんよりは安くて、見てると可愛いデザインの宝庫だ。
パッケージがカラフルでポップでとても可愛い。
北欧やドイツやオーストリアとかの細々した雑貨のデザインが好きだ。
日本にはまだ売ってないものが
沢山あって。
そんなことになるべく
自分がほんとうに好きなもの探し。
とにかく雑念を消し。
集中するようにした。
可愛い絵本を本屋でたくさんみていた。
ねぇそんなの見てたって、俺と一回セックスしたほうが癒されるよ?
俺の欲望を利用して?
あの汚れた悪魔のささやきを忘れたい。
ああ気持ち悪い。
わたしの心の傷を感じとったのか
美しい瞳のちびっ子が、この本良いよねぼくも好きなんだよ?ってとてもかわいらしい笑顔で笑いかけてきてくれた。
ぼくのお気に入りなんだって。
少年たちのピュアで打算ない優しい笑顔は。
自尊心がボロボロに傷ついてささくれ立った心を癒してくれた。
なんて素敵な言葉。
振り返るともうその少年はいなかった。
絵本やグリム童話みたいな可愛らしい街並みや
金髪の天使みたいな可愛いこどもたち。
寒いから着膨れしてモコモコしてて。
違う世界、異次元に到着したみたいに錯覚した。
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