僕ハ怪物

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 子どもの頃、周り全員がいなくなるか自分がいなくなりたい位辛かった時に頼った大人は決して助けてくれなくて、それは俺の成長を思ってのことだったのかも知れないけど、成長したのは不信と嫌悪だけだった。  俺はそういう奴等に育てられたから、きっとそういう本気のSOSを軽んじて無視する奴等に似てしまっているから、今大人の俺が親や先生になって子どもを指導・教育したりを正しく出来る自信は全く無い。  俺位の歳になると大体の知人はちゃんと働いていて職場で中堅位になっている人もいるし、結婚して子どもが2~3人いるのも当たり前だけど、そうして指導者的立場にいる同年代は本当に凄いと思う。そういう立場になろうとしたこと、なって全うしていることを尊敬する。  奴等を許せない俺はまだまだガキなのだと思う。  だから感動の家族愛とか師弟愛とか苦手だし、子ども描くのも苦手だし、自分の作品の登場人物は俺に似て自分勝手で孝行者じゃない奴等が多いのだと思う。  でもおかあさんといっしょやみいつけた!やにほんごであそぼ等の教育番組は好きだ。面白いから。
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