1章

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翌朝目が覚めると知らない部屋に居た。 (どこだ、、、ここ) やけに静かで目の前には白い天井が広がっている。 すると、人が来る気配がした。 (え、看護師、、、?ここ病院なのか、、、) 何か喋っているようだか俺には何も聞こえない。 そのまま彼女は、部屋を出ていってしまった。 (何だったんだよ、てか何で俺はこんなとこにいるんだ?) また、人が来た。 (あれ、、、?夏生さん、、、?何でそんなに焦ってるんだ) すごい勢いで話かけられているみたいだが、何も聞こえない。何より俺を見た時の安心したような顔が頭にこびりついてしまった。 少し経ったあと夏生さんも俺の異変に気がついたみたいで話すのを止めた。 (俺耳が聞こえてない、、、?何で?とにかく夏生さんに伝えないと、、、) 「あの、、、」 良かった声は出るみたいだ。 彼が心配そうに顔を上げた。 「俺耳が聞こえないみたいなんです。」
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