はぐれた狼の話
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翌日、軋む体を起こして、テオドロスは大樹の寝顔を見つめた。彼のくせ毛を起こさない程度にそっと撫でて、キッチンへと向かう。いつものように食事を作り、いつもと違い、一人分だけ皿に乗せ、その前にメモを置いた。はたはたと、涙が溢れて字を滲ませた。テオドロスはその涙を拭わなかった。 「ご主人様、一生貴方だけを愛してる」 玄関を出てから、テオドロスは一度も振り返らなかった。
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