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富多 将吾とわたしの婚約が決まった。
清香おばさまによると、お相手側がわたしを、とにかく気に入っているらしく、早く話を進めてほしいと猛プッシュしてきたらしい。
しかし、彼とはあの日以来、会ってない。
なんでも仕事が忙しく時間が取れないらしい。
ということは、まだ一度しか会っていない、ということだ。
あの日の、あの態度で……
……わたしのことを気に入っているとは、とても思えないんですけど?
それでも、わたしは婚約することを承諾した。
だって……わたしはあのとき、決めたのだ。
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