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……なんなの?あれ?
わたしはベッドスプレッドとブランケットを頭までかぶった。
……あれだけ、キスより先を望んでおいて。
なんだか、むかむかしてきた。
気持ちが収まらない。
お酒に酔って身体は重くて、お風呂も入ったし、普通なら眠たくてたまらないはずなのに……目が冴えて、どうしても眠れなかった。
だから、わたしは将吾さんと出会ってから今日までのことを思い起こした。
腹立ち紛れに、彼に関するありったけの悪口を頭の中に思い浮かべるためだ。
特に、最初の頃はいーっぱいあった。
……そうだ!将吾さんに直接言ってやろう!!
この悪口を文句として吐き出さずには、とてもじゃないけど寝られやしないわっ。
わたしはベッドから抜け出して、二人の部屋の間にある扉を開けた。
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