酔った勢いで素直になってます

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「あぁ、おまえが寝てる間にいろいろやってるからな」 将吾さんが顔を上げて、衝撃の発言をした。 「かなりなことをやってんのに起きないから、てっきり寝たふりしてんのかと思ってたけど。 ……違うのか?」 ……なっ、なんてことをっ! 「同意も合意もなしで、ひどいじゃんっ!」 わたしが抗議すると、 「男と寝るのにノーブラなおまえが悪い」 速攻で反撃を喰らってしまった。 ……だって、ブラして寝るの、窮屈だもん。 そういえば、起きたときに度々あった鎖骨の下のキスマークなんて、ハイネック風のこのフリースだと、(まく)り上げないとできないもんなぁ。 「……おまえ、寝てたときの方がもっと色っぽく喘いでたぜ?」 そう言うと、将吾さんは顔を下げて左と右の形勢を逆転させた。 ……今は気を逸らして無理矢理、理性を保ってるんです……でも、もう……限界、かも。
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