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……あぁ、意識が飛ぶ。
微かに、将吾さんの声が聞こえる。
「おいっ、彩乃っ、寝るなっ!」
将吾さんが、焦ってる。
先刻まで、わたしに意地悪していたのが、ウソのようだ。
「ここまでさせておいて、おれを生殺しにする気かっ!?……勃ちまくったコレどうしろってんだよっ!?」
……ごめんね。でも、ここまででよかったのよ。おやすみなさい。
しばらくまどろんでいたら諦めがついたのか、将吾さんがなにかつぶやいて、わたしをすっぽりと包み込んだ。
前にも聞いた、英語でも、日本語でもない言葉だった。スウェーデン語だろうか?
そして、わたしは念願どおり、将吾さんに抱きしめられながら……
……眠りにつくことができた。
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