副社長の専属秘書の仕事やってます

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「今はそんなにカッコつけてるくせに。 中学時代に家の前の道路でスケボーの練習してて、止まれなくて電柱に激突して救急車がやってきた話とかバラすよ」 「……って、おまえ、もうバラしてるじゃないかっ!」 「高校時代に女の子にモテたくて、家でエレキギターの練習してたら、うるさいってご近所から警察に通報されて、パトカーがやってきたこともあったよね?」 「うっ……」 「まだ、あるけど……将吾さんをからかうの、もうやめてよ」 副社長……将吾さんはポーカーフェイスを脱いで、明らかに不機嫌でイライラした顔をしている。 「この人は、わたしの実家がある代々木上原の大山町のご近所さんなんです」 「……すまないね。僕は生まれたときからの彼女を知っていて、妹みたいなもんなんだ」 葛城さん……ケンちゃんは頭を掻いて苦笑した。 「富多さん、彩乃のこと……どうかよろしくお願いします」
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