プライベートルームの鍵を開けます

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月曜日の朝、早めに出勤したわたしは副社長室の執務室の奥にある、プライベートルームを目指した。 清掃は担当の人がきっちりやってくれているそうだが、ワイシャツなどの補充やクリーニングはやってなかったみたいなので、気になったのだ。 わたしは副社長室の前室に入って、まず自分のデスクにボリードをしまう。 そのあと、執務室のドアをノックした。 返事がなかったので、中に入る。 こんな時間には、島村さんだって来ているわけがない。 執務室を見回すと、奥にドアが見える。 プライベートルームのドアだ。 わたしはそのドアまで行き、ノックをした。 ……返事がない。 念のため、もう一度、ノックした。 ……やはり、返事はなかった。 わたしはバッグから取り出しておいたカードキーを差し込んだ。 ピッ、と解錠する音がした。 わたしはカードを引き抜き、だれもいないが、「……失礼します」と言って、ドアを開けた。 すると、壁際に設置されたベッドが見えたとたん、副社長の寝ている姿が、目に飛び込んできた。
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