突然の再会に逃げ惑ってます

13/15
6362人が本棚に入れています
本棚に追加
/541ページ
……あぁ、なんだか足元がふらつく。 顔も火照(ほて)って熱いし。なんでだろ?風邪かなぁ? わたしは将吾さんから支えられるようにして、高砂席から離れた。 「水島の奥さんの婚約指輪は、ピアジェのローズだったな」 わたしの眉間にシワが寄る。 ……なんで、一目見てすぐにわかるの? 蓉子のエンゲージリングは名前通り、薔薇の花びらをモチーフにダイヤモンドがふんだんに使われたゴージャスな指輪だった。 「結婚指輪は、ピアジェのポセションのフルエターナルだな」 わたしの眉間のシワが深ーくなる。 ……だから、なんで一目見てすぐ(わか)るっ!? かつて、それだけ女の人にブランド品の指輪(リング)をプレゼントしてきた、ってことじゃないのっ!? ……なんか、ムカつく、ムカつく、ムカつくっ!! わたしは将吾さんが支えてくれていた腕をほどいた。 「どうした?」 将吾さんが(いぶか)しむ。 「ちょっと、お手洗いに行ってくるから先に戻ってて」 わたしは披露宴会場から外に出た。
/541ページ

最初のコメントを投稿しよう!