「お前、手袋とか持ってる?」

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「え、何よ突然に」 所謂、幼馴染のクラスメートの男子から一冊の本を見せられた 「なんか、それヤバいみたいでさ 俺分からないから素手で触ったら 呪われたみたい」 幼馴染君の手は黒く変色していた、私は慌てて作業用の手袋を着けた 「どうしたの?それ」 「たまたま変な本を見つけたから開いたら 手紙が入っていて、開けて見たら読めない文字が書いてあり、最後の方に『 24時間以内に対になる本を見つけないと命が無いとか』」 最初はイタズラかと思ったが彼の両手は先ほどより変色した部分が増えて見えた 「取り敢えず、中を見ないとかな」 「いや、やめとけよ お前も呪われたら困る」 「でも、見ないと分からないし」 「そうなんだが、責任も取れんし」 「責任なんていいから」 本をとりあげ中を見るとそこには、幼馴染君の言う通り不思議な文字が書かれた手紙が挟まっていた 「この本の対になるなる本 なんだろ?そもそもこの本に題名なんて無いし、この学校の司書はもう二年以上してるけど、こんな本は見た事がないよ」 「あー、お前でも分かんねえか、俺死んじゃうのかなあ」 「待ってよ、簡単に死なないでよ何か探す手がかりとかあるはずだから」 私は必死に本を1ページ目から調べて見た しかし、何も手掛かりとなるような記述は無かった 二人で落胆していた時に、何かが床に落ちた それは、図書貸出カードであった 「何だこれ?」 「これって、本を借りる時に書いて返却後に本に戻す仕組みの 今はバーコード管理してるか使って無いし、昭和の時代の産物」 カードには借主の名前が書かれていた 「中川幸子」 そこから、私と幼馴染君と二人による生き残る為の本探しが始まった 終
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