混ざり合う雨。

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朝になった、それでもぐっすり眠れない。 リビングに行くと母がいた。 「今度の休み、おばあちゃんとご飯いくか。」 と言ってきた。 私は、「うん、」 ...そう返した。 いつもとおなじようでちがう日常。 部活はサボってしまった。 教室では一と目がよくあった。 ...でも、はなしはしなかった。 そんな日が何日も続いた。 ...そして、出かける日になった。 そこには何故か兄たちはいなかった。 ただご飯を食べた、ただそれだけ。 みんなの口から出てくる言葉が怖かった。 そんなとき母が言った 「よかった、キノだけは残ってくれて」 ...え? そんなこと、いったっけ? 私確か行くって言った気がしたんだけど... あれ?あれ? どういうこと? 「お母さん、私は残るって言ってないよ」 「.....いや、いったじゃない、泣きながら...行かない...って。」 あ。 これ、傷つけたのかなぁ...。 どうしよう。 でも、これ以上言うと母が壊れそうな気がした。 だからそのままにすることにした。 でも本当はやっぱり心残りがある、 〝行きたい〟 ...あれ?そういえば兄たちはいくのか。 だったら...母と私だけ? 離婚...だから...会えない? 10年.....も? いや、一生あえない可能性があるんだ。 嘘でしょ...。 この時私は母の孤独な気持ちと自分がしたことの重さに気付いた。 けどやっぱり行きたいって思ってしまうのは何故だろうか。 自分が最低だってことわかりきっていたこと。
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