出会いと別れの繋がり、

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賛成した。 母が怖かったから。 宿題をやらずいつも注意され怒られても反省ができなかった。 理由なんて見つからなかった。 ただやりたくない。 いいじゃないか。 宿題なんてやらなくても、めんどくさい日々ともお別れだなんだよ。 媚びらな良くてもいいい、無理に合わせなくてもいいんだ。 もう苦しまなくてもいいんだ。 でも思ってしまうものなんだ... 兄弟はみんないる、いないのは母親。おばあちゃんにおじいちゃん、従兄弟。 そして友達...。 いやでも、ずっと会えないわけではないし。 たった10年だよ? だから...あ、ハジメ...。 いやどうでもいいじゃんあんなやつ。 部活なんていても苦しいだけだし。 いいんだよ。 でもなんでだろう、一の声が聞きたいな...。 目の前がぼやけてきたなぁ ふと下から階段を上る音が聞こえてきた。 ドアが開けられた。長男だ。 「きの、したきてだって。」 「でも驚いたなぁ、きのは残ると思ったのに...。」 ....え?
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