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学校に行っても気分は最悪だった。
とにかく誰かに言いたかった。
(吐き出したい。)
でもこんな事情誰にも言えない。
授業なんて集中できなくて、でもバレたいようでバレたくなくて必死だった。
友達にもバカみたいなことで笑いあっていた。
部活はとにかくつまらなくてつまらなくてそんなときは色々と考えてしまうから涙が出てきて隠せないと思った。
だから具合が悪いと言って座って休んだ。
先輩が大丈夫なのかと話しかけてきたが泣いてしまっているから声が震えてしまうから頷くことしかできなかった。
そんなとき一がきた。
「大丈夫?」
それにも、頷くことしか出来なかった。
「もぉ、絶対大丈夫じゃないじゃん」
「辛いなら帰る?先生に言ってくるよ?」
顔をみせられないから首を振って否定した。
「...肩震えてるよ、泣いてるの?」
やっぱり鋭い。
こういう遠慮なくて、でも優しいところがみんな大好きなんだな...流石人気者だ。
そう思う度に自分が嫌いになってくる。
比べてしまう。
ほんと...やめてほしいよ。
どつ思おうが一は止まらない。
「なにか悩んでいるの?相談乗るよ?」
でも声を出したくなくてもっとしっかりしたいのに無理で情けない姿、これ以上見せたくなくて声が出なかった。
だから首を横に振って否定することしか出来ないんだ。
「私、そんなに頼りない?」
私は首を横に振ってひたすらに否定するが一は優しく、直球な分...繊細であることを思い出し、首を止めた。
どうすればいい、どうすればよく立ち回れる。
どうすれば...
「そっか、だめか。...うん、いいよ」
「そんなに一人がいいなら一人でいなよ」
あぁ、もうダメだった。
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