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可哀想な運命と引きかえに、与えられる奇跡
僕は何度も『ツバメと少年』を読んだ。
ツバメがどうして少年と一緒にいてくれたのか。どうして最後に少年は海へ行けたのか。
どちらの答えも、少年の命が残りわずかだった、ということ。
僕の命が残りわずかなら、フウヤが北の国に行かないで僕を助けることも、ショーヤと展望台から桜を眺めることも『可哀想な運命と引きかえに、与えられる奇跡』が発動するんじゃない?
誰も僕を責めたりしない。だって、僕は死んじゃうんだから。
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