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自分を拒絶する声が聞こえるって、どんな気分だったんだろう。
蓮子さん、つらかっただろうな。
「前に住んでたところは、自然が少なかったから、今ほどは声は聞こえなかったんだ。だけど、ここは違うな。あちこちからいろんな声が聞こえたから、最初はとまどったよ」
「あ、私がケガをしたとき……」
「そうだ。あちらこちらから、あの子がケガをしてる、あの子が困ってる、早く手当てしてあげて、ってずっと言われてたからな」
へええ。
周りの花たちは心配してくれてたのねえ。
なんか嬉しい、えへへ。
「……ここはうるさいけど、それでも俺はここが好きだな。ずっと住んでいたいよ。祖母もいるし、町の人は温かいしな」
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