5人が本棚に入れています
本棚に追加
/930ページ
五話「憑依バトル」
夜も更け、
遠くに街の明かりが見える。
そこを目指す夜間迷彩で飛ぶ飛行船ドローンがあった。
1m半はある大型の飛行船ドローンは、
上空に上がって夜に紛れ目的地にゆっくり近付いていた。
「目的地は閑静な住宅街だな、
人気のない場所で着陸したい」
パルドが操作しながらザジに家の場所を聞いていた。
「二依子の家の庭に降りて良いらしい、
他の家の人も留守でアイツしかいないそうだ」
ザジはSNSで交流しているだけあって、
家庭の事情も理解があるようだ。
「目的地には時間がかかる、
十分に電力を備蓄しておくべきだな」
エンジンラジコンに使われるエンジンで発電しながら長距離移動行う、
自作のグローエンンジン搭載の飛行船ドローン。
時にはフォッカーの航空空中母艦として扱われる為か、
空飛ぶ戦艦のようなゴリアテ的な外装をしている。
「見つからないようにってのが難しいんだ、
この街は以前ちょっとしたイザコザがあって......」
ザジの話しにユナが食い付いてきた。
「それが二依子ちゃんとの出会い何ですね! ノロケてるなー! ザジ君は」
最初のコメントを投稿しよう!