奴隷とこども

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快くパンを分け与える奴隷であったが、この子供とまではいかないまでもあばら骨が薄っすら浮き上がるくらいに痩せ、やつれた表情で日々の暮らしに困窮している事は明白であった。 その腕には、労働で怪我を負ったのか、まだ新しい傷がついている。それは手当てを施されず血が滲んだままになっていた。
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