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・??? side・
「・・・ふいーっ。やぁっとお仕事終わったぁ。」
机の上に積み上げられた書類の山を横目に、机にぐだーっと突っ伏する。
僕を庇って亡くなった“渚”君を異世界転生させた皺寄せがこんなとこまで来るとは・・・。
ちょーめんどくs・・・そー言えば、彼が亡くなってから約1ヶ月経ったけど、彼の周りはどうなってるかなー。
「鏡よ鏡、“片倉渚”がいなくなった世界がどうなってるか映しておくれ。」
「・・・主。人間界に染まりすぎじゃないですか?」
「いちいち突っ込まなくていいのぉ!!・・・で?どんな感じぃ?」
「まだ悲しみを引き摺ってる者が多数見受けられますが・・・1人異常な者が。」
「ふぅん?」
鏡が映したのは、闇を凝縮させたような真っ黒な少年。
彼はたしか、“渚”君のお友達?だっけ。
「彼は“片倉渚”の死を受け入れているようで心のどこかで受け入れきれていません。・・・近い内に心を殺してしまうでしょう。」
「うっわー。“渚”君ってばめんどくs「あ・る・じ?」・・・はぁ。僕の責任だから、僕が解決するしかないのかぁ。」
さっき書類仕事を終えたばかりだから働きたくないけど、しかたない。
一肌脱ぎますか、ね。
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