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「聞こえるか兵士たちよ!」
飛行船の看板から、私史上後にも先にもないだろうというほどの大声で、私は叫んだ。
「まだ身動ぎくらいはできるな?いいか!まだ生きたいと望むなら、空を見上げろ!できる限り口を開け!これから解毒薬の入った爆弾を空中で破裂させる!薬は雨となって君たちに届く!はずだ!どうせ何もしなければそのまま死んでしまうのなら!私を信じて空を見上げろ!上を向くんだ!希望はまだここにある!」
アイナから最初の爆破ポイントに到着したことを告げられる。
私は尚も上を向けと必死に叫びながら、着火した爆弾を空に放った。
そして。
兵士たちは、空を見上げた。
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