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「違うわよ。私は人間の女」
サキュバス自体は夢のある存在だから嫌いじゃないけど、でも魔物っていう所がさっきのと同類な感じがして、それは嫌だとそう思う。
「だが、しかし……」
男は怪しむ素振りで私の事を舐め回すように見てる。
疑り深いわね、人間の男なら人間の女の事位きちんと見て分かりなさいよ。私は逆の立場としてちゃんと分かったっていうのにさ、もう。
「あ、もしかして私今黄金色の眼をしてる? そうだとしてそこに引っ掛かってるのなら、これには事情が有って――」
私はさっきの魔物とのやり取りを説明しようと、逸る思いで彼に近付く。
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