1人が本棚に入れています
本棚に追加
私はベッドの近くに置いてある姿見鏡の前で、ベッドのシーツを体に巻きつけ肩開きドレスのように仕立てる。
……本当に見事なまでの黄金色の眼になってるわ。
その間も異世界から来た彼は、私を追求しようと魔物に憑かれていた男を指した。
「精魂尽き果てたようなその男――お前が精気を奪ったからじゃないのか?」
……。
「ふぅん……」
この男、中々ね……。
私の反応に、彼はピクリと眉を動かす。
「何か企んでいるな」
「別に、そんなのじゃないわ」
私は彼に微笑みを向けながら、腰に手を当てた。
最初のコメントを投稿しよう!