第二話 ニホンにサヨナラと微笑んで

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 私はベッドの近くに置いてある姿見鏡の前で、ベッドのシーツを体に巻きつけ肩開きドレスのように仕立てる。 ……本当に見事なまでの黄金色の眼になってるわ。  その間も異世界から来た彼は、私を追求しようと魔物に憑かれていた男を指した。 「精魂尽き果てたようなその男――お前が精気を奪ったからじゃないのか?」  ……。 「ふぅん……」  この男、中々ね……。  私の反応に、彼はピクリと眉を動かす。 「何か企んでいるな」 「別に、そんなのじゃないわ」  私は彼に微笑みを向けながら、腰に手を当てた。
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