第零話 自己紹介はベッドの上で

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「もう――、の、後よ」  掌を開いて、でも全部はくっ付けなくて、指は微かに曲げては伸ばしを繰り返して指の腹で彼の胸を愛撫する。 「く、くふぁっ!」  男も胸には性感帯が通っているわ。それを優しく刺激しながら、私は笑う。腰の動きは若干スローリィになってたかもしれないわね。 「しっかりして。アナタ、そんな弱い男なの?」  こんな生殺しの攻めに簡単に翻弄されちゃってさ。まるで私がいじめてるみたいじゃないの、もう。
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