第26話鬼化への進行

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急いで、東京に戻るために疾風先輩の式神馬 月光にまたがり、先に急ぐ 「霧が濃くなっている。できるよ早く封じないと。」 「はい!…っう!?」 慌てて右腕を左手で抑える 「バカ!今離したら…月光一度、止まりなさい!」 キキッ!と止まる。ガシッと牙の腕をつかむ 「はぁ…はぁ…はぁ」 「どうした?牙!」 「せ、先輩…俺、ひとつだけ嘘、ついてました。」 「嘘?」 「俺の鬼化の進行は、一度に何度も呪術を出し、続けると体の一部が…鬼化します。…」 「何で、それを早く言わないんだ!」 「脚と背中は…鬼化してます。」 「まさか…その苦しみに耐えてずっと我慢してたのか!?」 「怖いんです。鬼化して、暴走したら…って。冬日や連華、クラスメートに…怖がられるんじゃないかって…」 「話はしてないのか?」 「クラスメートの前で、自分は鬼ですって言えませ…」 んよと続けようとしたとき… 「うわぁぁぁ!!」 重なるように響く悲鳴 下からだ。「!!この声…冬日!連華!」 「芦屋…道満!?」 「!…霊視で見てみろ。まさかとは思ったけど…」 「あっちにいるのが…本物!?」  芦屋道満が冬日の首を片手で絞めている 連華は、立ち上がろうともがいている まわりには十二天翔達が避難を呼び掛けている 「牙!妖黒門が近い!封じるぞ!」 「!でも…」 「助けたいのはわかるが…今は…」 「わかってます!ですが…」  「た…すけ…て。牙…くん。」  5年前と同じ…(た…すけ…て。牙…くん。) 封じるか、仲間を助けるか…俺がやるべきこと…仲間を見捨てたくない。「先輩…ごめん」 「牙!?」 バチッ と封じてた何かが切れた。 「があぁぁぁぁ!」 バチぃぃぃぃ!! 「っ!」 ダンッと飛び降りる 「芦屋道満!!その手を離せぇぇぇ!!」 ビギビキとツノが鬼の力が自分じゃないなにかが溢れてくる。 「牙が覚醒…」 「フッ…やっと出てきたな。」 「雷烈刃!急急如律令!」 ざんっと冬日を掴んでいた腕を勢いのまま、斬る!ダンッと降り立つ。 バラッと道満の腕が崩れる ドサッ「牙くんなんでいるん!?」  「安西さん!冬日達を安全な場所へ!」 「疾風…わかった。皆!」安西さん達が冬日達を抱え避難させる バチバチ!「道満…お前は俺が叩き潰す!」 京都では。 翔真の呪装で道満を斬るが… パラッ「式神!?まさか…東京にいるのは…」 「まずい…翔真様!ここは僕が…早く東京に!」 「すまない。」 式神を出し、東京に急ぐ 「牙くん、覚醒をするのは待っててくれ!」
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