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僕の名前は流山豊四季。
二十一歳の小説家だ。
高校を出てからすぐにデビューすることができ、在学中から続けていたスーパーの総菜コーナーでのアルバイトは続けながらも、一応小説で生活はできている。
ジャンルは主にホラーだが、書店でお目にかかれたら、ぜひ手に取って欲しい。
さて、これから書くのは、今年の夏に僕が出会ったある「事件」のことである。
世間的にも少し話題になった、少女の行方不明事件にも関わる――というより、その原因となった出来事だ。
彼女はケガひとつなくご両親のもとへ帰ったが、ひとつ間違えばどうなっていたか分からない。
あなたも自分のことのように用心しながら、読んで欲しい。
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